ご無沙汰しておりました。
実は具合が悪かったのです。 私自身ではなく、パソコンですが。
最近、スタチン系のお薬について考えさせられることがありました。
スタチンは多くの人が飲んでいるコレステロールを下げるお薬です。
効果は抜群で、本当に薬が必要な人にとっては素晴らしいお薬です。
ただし、コレステロール合成経路の上流をブロックするお薬のため、
同時にコエンザイムQ10(ユビキノン)という補酵素も減らしてしまいます。
コエンザイムQ10は今やスキンケア化粧品にも含まれている有名な成分ですが、体内では
①エネルギー産生
②抗酸化作用 に必要な重要なものです。。
体内で合成していますが、20歳をピークに合成量が減ってしまいます。
◆50歳代の女性は、スタチン系のコレステロールを下げるお薬を飲んでいた頃、
「毎日がだるくてだるくてたまらなかった。」そうです。
現在は魚油成分のEPA製剤やビタミンB、C、Eを飲んでコレステロール値は適切に下がっています。
だるさもなくなり、毎日快調に過ごしています。
◆もう一人も50歳代の女性で、2週間くらい前から急にだるくてとクリニックにいらっしゃいました。
1ケ月前からスタチン系のコレステロール降下薬を処方されていました。
服薬前のコレステロールは高いと言っても、LDLコレステロールが150代で、HDLコレステロールも60代です。
高血圧も糖尿病もなくタバコも喫いません。
他の動脈効果の危険因子が無く、どうして薬を出すのか疑問です。
早速薬をやめてもらったところ、間もなく元気になりました。
◆3人目は70代の男性です。この方は危険因子がいくつもあり、長いことスタチンを服用しています。
毎日胸が苦しく、狭心症のお薬をもらっていましたが、全く効きません。
コエンザイムQ10を飲んでいただいたたところ、
毎日起こっていたあれほど頑固な胸痛がおこらなくなりました。
コエンザイムQ10は心臓に多く含まれています。
コエンザイムQ10が減少すると心筋のエネルギーが弱まり機能が低下するのです。
この方の胸痛の原因は、スタチンによるコエンザイムQ10の減少のためだったのです。
50台の女性お二人も、もともと少ないコエンザイムQ10がスタチンを飲んだためにさらに減ってしまい、
エネルギー産生に支障をきたした結果、だるくなってしまったと思われます。
健康診断もTVコマーシャルもコレステロールには過敏で、少し高いだけでも厳しく指導します。
しかし、本当にスタチンという強力なコレステロール降下薬が必要な人はそれほど多いとは思えません。
そして、スタチンを飲む必要がある人は、
同時にコエンザイムQ10も飲むべきと強く実感しました。